テクメイションが送るお役立ち流体制御情報Vol.006です。
テクメイション通信Vol.006
おはようございます!株式会社テクメイションです。
ゴールデンウィークが明けましたが、急に暑くなってビックリしました。 体調にはくれぐれもお気をつけください。
今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。 どうぞよろしくお願いいたします。
1. 東日本営業1グループ紹介
2.【技術情報】背圧弁ってなんですか
3.【技術情報】背圧弁の使用例
4. 編集後記
私ども東日本営業1グループは関東甲信越西部エリアのお客様を井関、落石、山本、大川原の4名で担当しています。
今後ともよろしくお願いいたします。
圧力調整器には減圧弁と背圧(はいあつ)弁の二種類があります。
減圧弁はご存知の方も多いと思いますが、背圧弁は初めて聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
減圧弁が元圧(一次側)を減圧し、二次側の圧力を調整するのに対して、背圧弁は一次側の圧力を調整します。 動作原理はちょうど減圧弁を逆にしたような感じです。
反応容器やチャンバー直後に取り付け、容器内の圧力を一定に保つために使われます。それゆえ保圧弁とも呼ばれています。 それ以外にもポンプ吐出側の配管圧力を一定に制御したりポンプの保護に使われたりもしています。
TESCOM社の背圧弁は高精度・高追従で多くのお客様にご満足いただいております。圧力の安定制御でお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
減圧弁と違い、背圧弁は使い方がピンとこない製品です。 今回は3つの使用例をご紹介します。
常に状態が変化している反応炉内の圧力を一定に保つことは容易ではありません。
例えばガスで満たされた反応炉を加熱すると内部の圧力は上昇します。 背圧弁を反応炉下流に設置することで内部の圧力を一定に保つことが可能となります。
上昇した圧力分だけ流体を二次側へ逃がすことにより反応炉内の圧力は低下します。設定した圧力まで低下すると自動的に背圧弁は閉止して反応炉内の圧力を保持します。
定流量ポンプでの送液ではワーク側の流体消費量に応じてプロセス圧力が変化します。 送液量がワークでの消費量より多ければ圧力は上昇を続けます。逆に送液量がワークでの消費量より少なければ圧力は低下します。
このような場合は上図のように流路を分岐して背圧弁を設置します。ポンプ流量が過剰の場合はタンクへ過剰な流体を逃がし、少ない場合は閉止することでプロセスの圧力を一定に保ちます。
容積式ポンプで吸入圧力が吐出圧力より高い場合、ポンプが動作していなくても流体はプロセスに流れ込みます(サイフォン効果)。 脈動がある場合は吐出時の慣性により本来は流れていないはずの状態でも流体が流れる場合があります(オーバーフィード)。
ポンプ吐出側に背圧弁を設置する事で過剰な流れを抑制し、安定した流量を確保することができます。 さらには吸入側と吐出側の差圧を一定にすることでポンプの保護効果も期待できます。
今回のメールマガジンはいかがでしたか。
背圧弁と同じような動作をするものに安全弁があります。背圧弁が圧力を「調整」するのと違い、安全弁は機器を保護するために過剰な圧力を「一気に抜く」のが目的です。 背圧弁と並列に設置することも多いので、弊社では武井製作所製の安全弁も取り扱っています。
次回もよろしくお願いいたします。
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