テクメイションが送るお役立ち流体制御情報Vol.019です。
テクメイション通信Vol.019
おはようございます!株式会社テクメイションです。
今年も残すところひと月半ちょっとになりました。 近頃は少し落ち着きつつありますが、年末の人の集まる機会はまだまだ気を付けて過ごしたいものですね。
今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。 どうぞよろしくお願いいたします。
これまでバックナンバーはこちらからご覧になれます。
1.【製品紹介】44-1100減圧弁の内部を見てみる
2.【技術情報】フランジ溶接でのKHK認定
3. 編集後記
本日は26-1000シリーズの姉妹品、44-1100シリーズをご紹介します。
44-1100シリーズは一言でいうと26-1000シリーズの廉価版です。
主な違いは下記の通りです。
26-1000との違いで一番留意しなければならないのは最大調整圧力が6,000psi(41.36MPa)までということです。 その他、出入口接続がNPT1/4"に固定されています。
Oリングやシート材質を変更することでほとんどの流体の使用が可能です。 標準でベント機能付きです。オプションでベント機能なしモデルが選択できます。キャプチャーベントモデルはありません。
26-1000と違い、ボディにつば(フランジ)が無いのでスッキリしています。その代わりに深さが稼げないので1/4"までしかねじが切れなくなっています。
それでは内部をご覧に入れます。 今回も断面図を見ていただいたほうが分かりやすいと思います。
【205】ハンドノブを外しました。
26-1000や26-1700とよく似ていますが、ハンドノブの固定がナットではなく簡易的な【211】Cリングになっています。 また【201】ボンネットの材質も316SSTではなくニッケルめっきされた真鍮製です(ただし大臣認定品は316SST製)。
【201】ボンネットを外しました。
26-1000ではボールベアリングを使用していましたが、44-1100では簡易的なスラストベアリングが使われています。6,000psiまででしたらロードスプリングの力も弱いのでこれでも大丈夫です。
【206】アジャストスクリューを取り出してみました。
左側の三つの部品が【202】【209】【216】スラストベアリングです。 今回のモデルはベント機能が付いていない(ノンベント)ので、ベント調整用のねじがついていません。部品は共通なので、穴だけが開いています。
【101】センサー部分を取り出しました。
圧力調整の心臓部であるこのユニットは上位機種の26-1000と同一です。 今回のモデルはノンベント仕様なのでセンサーは単なる金属のブロックです。複雑な機構はありません。
【152】バルブボディを取り出しました。
このユニットも上位機種の26-1000と同一です。
廉価版とはいえ心臓部の構造は同一ですので、圧力調整機能が劣るということはありません。
TESCOMの圧力調整器は基本的にネジ接続なのですが、ANSIフランジを溶接したモデルもご用意しています。 残念ながら溶接資格が日本のものではないので、そのままではKHKの個別認定試験を受けることができません。
そこで弊社では国内協力業者様と連携して、JISフランジやJPIフランジを溶接して受験するという方法を確立しています。
減圧弁にJISフランジを溶接した例です。
こちらはJPIフランジを溶接し、個別認定試験を受けている例です。
JISフランジはJIS B 2220で規定される圧力-温度基準表から、JPIフランジはJPI-7S-65で規定されるP-Tレーティング表から最大の設計圧力・温度が制限されますので、詳しくは担当営業員までご相談ください。
今回のメールマガジンはいかがでしたか。
ご紹介した44-1100シリーズはTESCOM高圧減圧弁のベストセラー製品です。 26-1000シリーズと比較してオプションモデルは少ないものの、一般的なご使用用途ではまかなえるケースが多いと思います。 製品選定について不明な点は、お気軽に担当営業までご相談ください。
次回もよろしくお願いいたします。
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