Techmation

テクメイション通信Vol.022

おはようございます!株式会社テクメイションです。

納期の遅延が深刻化しています。弊社でも製品の出荷予定日が1ヶ月後ろにずらされたりと大きな影響を受けています。
あらゆる部材の製造・物流が乱れており、予定通りに部品が入手できないのが原因のようです。
残念ながら簡単に解消されそうにはありません。余裕を持った計画を立てていただけると幸いです。

今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。
どうぞよろしくお願いいたします。

(本日の担当:井関)

今回のもくじ

1.【技術情報】26-1700シリーズにおける新旧シールの違いについて

2.【製品紹介】アクチュエーター内蔵でコンパクトなエア駆動弁 VAシリーズ

3. 編集後記

26-1700シリーズにおける新旧シールの違いについて

最近よく26-1700のシールの形状についてお問い合わせをいただきます。
メンテナンス等で分解しないと分からないのですが、実はサイレントアップデートされています。

シールが使われているセンサー部分の断面図をお見せします。

新旧シール断面図

左が従来のセンサー部、右がアップデートされたセンサー部です。
オレンジ色の部品がシール、薄黄色の部品がスペーサーです。

ご覧のように、シールが凸型形状に変わり、スペーサーの凹部に差し込めるようになりました。

新旧シール

左が従来の平型シート、右が新しい凸型シートです。

新旧スペーサー

同様に左が従来のスペーサー、右が新しく凹部が設けられたスペーサーです。

従来のシールはセンサー内部の小スプリングに押されて若干浮いていました。
そのためセンサーに組み付ける際にずれたり外れたりする場合がありました。

慣れてしまえばなんということはないのですが、新しいシールはスペーサーと一体化させることでそのようなミスをふせぐことができるようになっています。
下の写真のように多少ずれても位置関係を保てます。

新シール&スペーサー

ちなみにセンサーと接触して密封する部分はシールの外周ですのでどちらの形状でも機能に違いはありません。下の写真のようにまったく区別がつかなくなります。
純粋に作業性改善のための形状変更です。

新旧シール&スペーサー

ただし、どちらのスペーサーが入っているかは開けてみないと分かりません。
市場で使われている背圧弁のほとんどは旧型のスペーサーが使われていると思われます。
よって弊社では基本的には平型のシールを使用しています(新スペーサーに旧シールを使用するのはまったく問題ありません)。

《再掲》アクチュエーター内蔵でコンパクトなエア駆動弁 VAシリーズ

TESCOM社では製品開発のために高圧ガスを用いた社内テストを行なっています。
効率的なテストを行なうためには使いやすく、信頼性、耐久性の高いON/OFFバルブが不可欠です。

TESCOMはあらゆるバルブメーカーの製品を実際にテストしました。
しかしTESCOMの高い要求項目を満足させるバルブは存在しませんでした。

TESCOMの要求を満足できるものはTESCOMで作るしかない。
これが結論でした。
このプロジェクトによって生み出されたのが、減圧弁のノウハウを詰め込んだエア駆動弁、VAシリーズです。

VAバルブの特徴

減圧弁で実績のあるバランス型ステムと樹脂シートの採用で以下のようなメリットが生まれました。

  • エアアクチュエーター内蔵で直径57mm、高さ81mmのコンパクトボディにもかかわらず、68MPaで使用可能です。
  • 樹脂シートとテーパー型ステムの組み合わせは確実なシールを行ないます。
  • 一般的なボールバルブの寿命が1~2万サイクルに対し、24万サイクルの高耐久性を実現しました。
  • バランス型ステムのおかげで最低駆動圧0.42MPaで動作可能です。
  • 50msの高速応答性も実現しました。
VAシリーズ英文カタログ

KHK(高圧ガス保安法)対応について

対応可能です。
しかしカタログ上の最大使用圧力は10,000psi(68.9MPa)、破壊圧400%ですが、高圧ガス保安法の計算に従うと残念ながら34MPaまでしか認定が取れません。
ほぼ同サイズで高圧ガス保安法に対応したメーカー認定品モデル(48.9MPa)もご用意しています。

48.98MPa高圧ガス認定対応VAバルブ

また、個別認定になりますが、103.4MPaまで対応したモデルもございます。

詳しくは担当営業にお問い合わせください。

アメリカでの使用事例

ある自動車メーカーではガススプリング生産ラインの検査装置に大量のエア駆動式ボールバルブを使用していました。

検査機器は一年中24時間稼働しており、従来のバルブでは約2ヶ月に1度の頻度でメンテナンスが必要でした。
このメンテナンスによる時間とコストが収益性の悪化に大きく影響していたのです。

置き換え品としてエア駆動式のニードルバルブが候補に上がりましたが、アクチュエーターが巨大で現状のスペースに納まりません。

コンパクトなVAシリーズを採用したことでスペースの問題を解決しました。
メンテナンス回数が激減し、検査機器のダウンタイムを大きく改善することに成功しました。

編集後記

今回のメールマガジンはいかがでしたか。 

今年のメールマガジンはこれが最後です。
本年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。

来年もよろしくお願いいたします。

発行元:株式会社テクメイション 東日本営業1グループ
〒104-0041 東京都中央区新富1-6-7
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