Techmation

テクメイション通信Vol.034

おはようございます。株式会社テクメイションです。

本日6月21日は「夏至」ですね。いよいよつらい暑さの日々が到来です。
みなさまも熱中症には十分にお気をつけください。

今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。
どうぞよろしくお願いいたします。

(本日の担当:井関)

これまでのバックナンバーはこちらからご覧になれます。

テクメイション通信バックナンバー

今回のもくじ

1.【技術情報】大臣認定範囲について 

2.【再掲】圧力調整器4つのカテゴリー

3. 編集後記

大臣認定範囲について

TESCOM社は米国のメーカーではありますが、高圧ガス大臣認定試験者となっています。海外メーカーでは数社しかないうちのひとつです。
そのためKHK個別認定に比べて比較的安価に高圧ガス対応品(大臣認定品)を提供することが可能です。

TESCOM社は1996年に海外の圧力調整器メーカーとしては初の認定試験者となりました。
認定番号はMAB-491、認定事業所となっている米国工場はミネソタ州エルクリバーというところにあります。

下の表はTESCOM社の認定仕様範囲を表しています。
この範囲内の大臣認定品を製造することができます。 

認定範囲

機器の種類:N弁類
・玉形弁はエア駆動バルブのVAシリーズ(二方)、VTシリーズ(三方)です。49MPaまで大臣認定品として製造可能です。
・その他の弁(圧力調整器)は、減圧弁、背圧弁です。88MPaまで大臣認定品として製造可能です。

材料区分
・ステンレス鋼は316ステンレスになります。
・銅及び銅合金は真鍮、ニッケル銅合金はモネルのことです。この二つの材料に関しては、口径が15A(1/2")以下しか認められず、認定圧力もステンレスに比べると低いです。

機器の種類:N-II継手
・ねじ接合継手のうちメタルガスケット型式(HPIC)が毒性認定向けの圧力調整器出入口に採用されています。N-II継手の溶接には対応していないことに留意してください。

この設計圧力、口径は過去の使用実績から決定されます。今のところこれ以上に拡大申請する予定はありません。
これを超える圧力で認定品が必要な場合はKHK個別受験で対応しています。

圧力調整器4つのカテゴリー

TESCOMの圧力調整器は多くの機種がありますが、1.調圧するのは一次側か二次側か、2.センサーの方式、の違いで大きく4つのカテゴリーに分けられます。
私どもが機種選定する際も、まずはここから考えています。

圧力調整器4つのカテゴリー

上記がカテゴリごとの代表的な機種です。皆様もご覧になられたことがあるのではないでしょうか。

調整したい圧力が500psi(3.44MPa)を超える場合はピストン式一択です。
それ以下の場合は基本的にダイアフラム式を選択しますが、流体が液体の場合にはあえてピストン式を選択することもあります。金属の薄膜であるダイアフラムは非圧縮性流体の脈動にどうしても弱いからです(程度問題ですが)。

このカテゴリーが決まれば、あとは主にCv値の違いで機種を選定していきます。

以下に各カテゴリーの特徴をご説明します。

ピストン式減圧弁

  • 代表的な機種:26-1000シリーズ、44-1100シリーズ
  • 15,000psi(103MPa)まで
  • 標準でベント機能付き、キャプチャーモデルもあり
  • センサーが破損する可能性が低いので、気体・液体ともに使用可能
  • Oリングを使用しているので、使用流体が制限される

ダイアフラム式減圧弁

  • 代表的な機種:44-2200シリーズ
  • 500psi(3.44MPa)まで
  • メタルシールのため高気密、高純度
  • 接液部にゴムを使用していないため、多くの流体で使用可能
  • 脈動に弱いので液体での使用に制限あり
  • ベント機能付きもあるが、メタルシールでなくなってしまう

ピストン式背圧弁

  • 代表的な機種:26-1700シリーズ
  • 15,000psi(103MPa)まで
  • センサーが破損する可能性が低いので、気体・液体ともに使用可能
  • Oリングを使用しているので、使用流体が制限される

ダイアフラム式背圧弁

  • 代表的な機種:44-2300シリーズ
  • 500psi(3.44MPa)まで
  • メタルシールのため高気密、高純度
  • 接液部にゴムを使用していないため、多くの流体で使用可能
  • 脈動に弱いので液体での使用に制限あり

編集後記

今回のメールマガジンはいかがでしたか。

現在、大臣認定品は非常に納期が長くかかっている状態が続いていまして、ご迷惑をおかけしています。
メーカーとしても改善すべく対策を講じているところですので、いましばらくご不便をおかけしますことをご了承お願いします。

次回もよろしくお願いいたします。

発行元:株式会社テクメイション 東日本営業1グループ
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