Techmation

テクメイション通信Vol.037

おはようございます!株式会社テクメイションです。

しばらくお休みいただいたメールマガジンですが、本日より再開いたします。
毎月25日ごろお届けいたします。

今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。
どうぞよろしくお願いいたします。

(本日の担当:落石)

これまでバックナンバーはこちらからご覧になれます。

テクメイション通信バックナンバー

今回のもくじ

1.【製品紹介】高圧対応微流量調整バルブCCシリーズ

2.【再掲】26-1000減圧弁の内部を見てみる

3. 編集後記

高圧対応微流量調整バルブ CCシリーズ

TESCOMは圧力調整器メーカーですが、いくつか変わったバルブを作っています。
その中でも特徴的な製品を本日は紹介いたします。

CCバルブ正面写真

CCバルブは微少流量調節用バルブです。

ごくごく微少な流量を調節することが可能で、最も微少制御可能なモデルの流量係数Cv値は0.00005となります。
一般的な他社製の微少流量調節用バルブのCv値と比較して、1桁から2桁小さい値です。

CCバルブ底部
CCバルブ側面

本体下側がINLET、側面がOUTLETです。
いかにも微量用な感じの穴が開いています。
ネジの規格はNPTです。

本体は小型ですが、低真空から最高68.9MPaまでの圧力範囲でご使用可能です。

CCバルブシート

こちらはシートです。流体に合わせて、シート材質及びOリング材質が選択可能です。

CCバルブステム

こちらはステムです。微量制御向けに非常に細い形状になっています。
無回転ステムのため、ステム及びシート当たり面の摩耗が軽減されます。

CCバルブシート&ステム

全閉から全開まで約20回転とすることで非常に精密に流量調節をすることが可能です。

また、高圧ガス対応(KHK個別受験)可能です。

微少流量での校正やサンプリング用途に、ぜひご検討ください。

26-1000減圧弁の内部を見てみる

本日は4つのカテゴリのひとつ、26-1000シリーズをご紹介します。

26-1000正面写真

ピストン式センサーを採用し、通常は出入り口ともに最大10,000psi(68.9MPa)、オプションで20,000psi(137MPa)まで使えるモデルもご用意しています。
Cv値は標準0.06、オプションで微調整用に0.02、大流量用に0.12とバランスステム型で0.3のモデルがあります。
出入口接続はNPTをはじめSAE、コーン&スレッドHP、コーン&スレッドMP。サイズは1/8"、1/4"、3/8"、1/2"です。
Oリングやシート材質を変更することでほとんどの流体の使用が可能です。
標準でベント機能付きです。オプションでベント機能なしモデルやキャプチャーベントモデルも選択できます。

26-1000シリーズはTESCOMのフラッグシップモデルであり、それにふさわしい高機能減圧弁です。

それでは内部をご覧に入れます。
今回は断面図を見ていただいたほうが分かりやすいと思います。

26-1000(ベント)の断面図を見る

【205】ハンドノブを外しました。

26-1000分解_01

【201】ボンネットの横に空いている縦穴は何かというご質問をよくいただきます。この縦穴と【203】のイモネジとの組み合わせで【206】スクリューアジャストの共周りを防止しています。

【201】ボンネットを外しました。

26-1000分解_02

以前にご紹介した26-1700シリーズとそっくりです。
同じ超高圧用圧力調整器として、ロード部分はなるべく同じ部品を使っています。

【206】アジャストスクリューを取り出してみました。

26-1000分解_03
26-1000分解_04

左側の黒っぽい円筒状の部品が【202】ボールベアリング、右の凸型の部品とボルトの組み合わせがアジャストスクリューです。

26-1000分解_05

今回ご紹介しているモデルはベント機能が付いていますのでスクリューアジャストの中心に穴が開いています。ここは26-1700と違いますね。
マイナスドライバーで【212】の部品を回すことでベントの効き具合を調整することができます。

真鍮製の凸型部品に切ってあるネジ穴にイモネジが取り付けられていました。
スクリューと異なる材料にすることでカジりを防止しています。

【101】センサー部分を取り出しました。

26-1000分解_06

背圧弁とメインステムの方向が違うのでステムは飛び出していません。
中心に小さな穴が開いているのが分かると思います。
このモデルはベント付きなので、ここから流体を逃がします。

センサーの中はこのようになっています。

26-1000分解_07

中にもうひとつ【111】シートと【112】ステムの組み合わせが隠れていて、目的の圧力よりも高くなった場合、その圧力をベントから逃がします。

【152】バルブボディを取り出しました。

26-1000分解_08

右がバルブボディ、左がセンサーの動きを【153】ステムに伝える【004】コネクターです。
お客様オーバーホールを行なう場合、このユニットを交換すれば手間も時間もはぶけます。
予備でこのユニットを持っていただいているお客様も多くいらっしゃいます。

バルブボディを分解しました。

26-1000分解_09

【156】シート、【153】ステムなど、複雑ではありますが、減圧弁の動作原理で示した構成要素と変わらないことが分かると思います。

減圧弁の動作原理を見る

編集後記

今回のメールマガジンはいかがでしたか。 

今回ご紹介した26-1000シリーズのようなベントの具合を調整できるモデルでは、ベントロッドの操作でベント機能を無効にすることも可能です。
外部リークした際に、原因の切り分けができるので便利な機能です。

次回もよろしくお願いいたします。

発行元:株式会社テクメイション 東日本営業1グループ
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