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テスコム社のラインナップにも液体用と謳っているシリーズがいくつかあります。代表例として高圧液体用減圧弁54-2000シリーズをご紹介します。
こちらはセンシング機構としてピストン式を採用しているので液体アプリケーションでも問題無く使用可能です。一次側/二次側共に標準で10,000psi(68.9MPa)の圧力まで対応可能で、Oリング材質を適切に選定することで様々な流体で使用可能です。
基本構造は同じピストン式減圧弁の44-1100や26-1000と似ていますが、液体に対応するため独自の特徴を持っています。
まずステムとシートで形成される減圧部分(オリフィス部)ですが、気体用の減圧弁ではメタルステムと樹脂製のシートで構成されているのに対し、54-2000は金属製シートを使用しています。シール性能という意味では樹脂製シートの方が優れていますが、金属製にすることにより衝撃やキャビテーションに対する抵抗性が高くなります。材質は17-4SST(SUS630相当)です。
ステム形状も標準の鉛筆型ではなく球形状になっています。材質も440SSTで、より摩耗性に強い形状・材質を採用することで製品寿命を延ばします。
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