Techmation

テクメイション通信Vol.038

おはようございます!株式会社テクメイションです。

11月とは思えない気温が続きましたが、いよいよ寒くなってきました。
今年も残すところあとひと月です。
気を抜かずに頑張っていきましょう。

今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。
どうぞよろしくお願いいたします。

(本日の担当:井関)

これまでバックナンバーはこちらからご覧になれます。

テクメイション通信バックナンバー

今回のもくじ

1.【製品紹介】国内防爆対応PIDコントローラーER5050

2.【再掲】44-1100減圧弁の内部を見てみる

3. 編集後記

国内防爆対応PIDコントローラーER5050

以前のメルマガでPID制御で圧力を自動調圧するPIDコントローラー「ER5000」をご紹介しました。

テクメイション通信Vol.025 PID制御で圧力を自動調圧する

ER5000の派生製品として各国防爆規格に対応したモデル「ER5050シリーズ」があります。
国際防爆(IECEx)、欧州防爆(ATEX)、北米防爆(CSA)に対応していましたが、このたび新たに国内防爆(JPEx)に対応したモデルが追加されました。

耐圧防爆構造 IIB+H2,IIIC,T5,T100℃,Gb,Db で形式検定を取得しました。

検定機関は Eurofins E&E CML Limited です。
従来は公益社団法人産業安全技術協会(TIIS)が唯一の登録型式検定機関でしたが、法令の改正により登録された外国の検定機関が形式検定合格書を発行できるようになりました。

ER5050SI-1-009正面写真

こちらが国内防爆対応モデルER5050SI-1-009です。
通常のER5000と比べてハウジングがゴツくなっていますね。

ER5050SI-1-009合格標章

左下に黄色と黒のステッカーが貼ってありますが、これが合格標章です。

ER5050SI-1-009内部

電子基板などは通常のER5000と同一です。ソフトウェアも同一ですので、標準品と同様にお使いいただけます。

石油コンビナートや水素ステーションなどにも導入しやすくなりました。

44-1100減圧弁の内部を見てみる

本日は26-1000シリーズの姉妹品、44-1100シリーズをご紹介します。

26-1000正面写真

44-1100シリーズは一言でいうと26-1000シリーズの廉価版です。

主な違いは下記の通りです。

26-1000と44-1100の比較

26-1000との違いで一番留意しなければならないのは最大調整圧力が6,000psi(41.36MPa)までということです。
その他、出入口接続がNPT1/4"に固定されています。

Oリングやシート材質を変更することでほとんどの流体の使用が可能です。
標準でベント機能付きです。オプションでベント機能なしモデルが選択できます。キャプチャーベントモデルはありません。

44-1100_接続部

26-1000と違い、ボディにつば(フランジ)が無いのでスッキリしています。その代わりに深さが稼げないので1/4"までしかねじが切れなくなっています。

それでは内部をご覧に入れます。
今回も断面図を見ていただいたほうが分かりやすいと思います。

44-1000(ノンベント)の断面図を見る

【205】ハンドノブを外しました。

44-1100分解_01

26-1000や26-1700とよく似ていますが、ハンドノブの固定がナットではなく簡易的な【211】Cリングになっています。
また【201】ボンネットの材質も316SSTではなくニッケルめっきされた真鍮製です(ただし大臣認定品は316SST製)。

【201】ボンネットを外しました。

44-1100分解_02

26-1000ではボールベアリングを使用していましたが、44-1100では簡易的なスラストベアリングが使われています。6,000psiまででしたらロードスプリングの力も弱いのでこれでも大丈夫です。

【206】アジャストスクリューを取り出してみました。

44-1100分解_03

左側の三つの部品が【202】【209】【216】スラストベアリングです。
今回のモデルはベント機能が付いていない(ノンベント)ので、ベント調整用のねじがついていません。部品は共通なので、穴だけが開いています。

【101】センサー部分を取り出しました。

44-1100分解_04
44-1100分解_05

圧力調整の心臓部であるこのユニットは上位機種の26-1000と同一です。
今回のモデルはノンベント仕様なのでセンサーは単なる金属のブロックです。複雑な機構はありません。

【152】バルブボディを取り出しました。

44-1100分解_06

このユニットも上位機種の26-1000と同一です。

廉価版とはいえ心臓部の構造は同一ですので、圧力調整機能が劣るということはありません。

編集後記

今回のメールマガジンはいかがでしたか。 

ER5050はIECExだけでなくJPEx規格も取得したことで使用いただける場所が増えました

ただ残念なことに世界的な半導体・樹脂部品不足の影響を受け、ER5000シリーズの納期が長期化しています。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。

次回もよろしくお願いいたします。

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