Techmation

テクメイション通信Vol.039

おはようございます!株式会社テクメイションです。

早いもので今年も残すところあと数日となりました。
本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
今回が今年最後のメールマガジンとなります。

弊社では来年から少しずつ出社の態勢に戻していく予定です。
世の中やお客様の状況をうかがいつつ訪問営業活動を再開していきたいと考えています。

来年はお久しぶりにお目にかかれることを楽しみにしています。

今回も流体制御をテーマにお役立ち情報をお届けします。
どうぞよろしくお願いいたします。

(本日の担当:山本)

これまでバックナンバーはこちらからご覧になれます。

テクメイション通信バックナンバー

今回のもくじ

1.【技術情報】ER用電磁弁が新しくなりました

2.【再掲】44-2200減圧弁の内部を見てみる

3. 編集後記

ER用電磁弁が新しくなりました

ER5000用の電磁弁「82885」がマイナーチェンジしました。
こちらが新しい電磁弁「JT105364」です。

JT105364正面写真

・・・。
はい。色が黒から白に変わっただけでほとんど変わっていないです。

電磁弁比較1
電磁弁比較2

見比べてみても違いがありません。
そのまま置き換え可能です。

電磁弁比較3

底面を見るとようやく違いがありました。
外側のOリングがかなり太いものになっています。
また、内側の小さなOリングも少し径の大きなものに変更されています。

弊社の経験ではここからリークすることは一度もなかったのですが、より強いシール性を発揮することが期待できます。
マニアックですね。

JT105364ボルト

注意点として、取り付けボルトの先端が六角から星形トルクスに変更されています。
サイズはT10です。

ご自分で交換される際は、お手数ですが星形トルクスT10ドライバーをご用意ください。

44-2200減圧弁の内部を見てみる

本日は4つのカテゴリの最後のひとつ、44-2200シリーズをご紹介します。
44-2200シリーズはコンパクトで高感度な低圧用減圧弁です。

44-2200正面写真

ダイアフラム式センサーを採用し、通常は入口圧力3,500psi(24.13MPa)または400psi(2.75MPa)、調整圧力は最大500psi(3.44MPa)まで使えます。
Cv値は入口圧力3,500psiのモデルが0.06、入口圧力400psiのモデルが0.15です。
出入口接続は標準がNPT、オプションでSAE、サイズは標準が1/4"でオプションで1/8"と3/8"も選択可能です。
ダイアフラム材質は316SSTの他にもハステロイやエルジロイが、樹脂シートはテフロンのほかPEEKやベスペルも選択できます。
接ガス部は金属と樹脂シートのみで構成されていて、Oリングを使用していないため様々な流体でご使用いただけます。そのため非常に使いやすい減圧弁です。

直径は50ミリ、高さは約130ミリ(ハンドルの位置で変わります)、重さは920グラムと大変コンパクトにできています。

44-2200_底面部のネジ

底面には固定用のねじ穴が2か所あります。ねじ規格は#10-32UNFです。
実はM5ねじも使えます。若干遊びが多いようにも感じますが、固定してしまえば問題ありません。
この辺りは44-2300背圧弁と全く同一です。

44-2200_接続部

44-2300と違い、入り口側に40ミクロンのメッシュフィルターが付いています。

それでは内部をご覧に入れます。
今回も断面図を見ていただいたほうが分かりやすいと思います。

44-2200の断面図を見る

【205】ハンドノブを外しました。

44-2200分解_01

44-2300と全く見分けがつきません。

右側に見える小さな穴はダイアフラムのリーク有無を確認するテストポートです。

【201】ボンネット部にはパネルナット用のねじが切ってあります。
別売りのパネルナットを使用して、パネルに挟み込むことができます。

44-2200分解_02

ボンネットに1/8"のねじが切ってありますが、これはボンネット内部を大気圧と同圧にするための導通穴です。キャプチャーできるモデルと部品が共通になっているのでねじが切ってありますが、以前のモデルではただの穴でした。

44-2200分解_03

ここからゴミが入ってしまうこともありますので、弊社ではこの穴をふさぐためのプラスチックキャップをお付けしています。

ボンネットを外しました。

44-2200分解_04

ここでも44-2300と見分けがつきません。
【207】ロードスプリングの力が直接【003】ダイアフラムにかからないように【206】パッドがあります。
このパッドはボンネットと連携してダイアフラムが上に移動しすぎて変形しないようにするリミット機能も兼ねています。この部品がないとダイアフラムの疲労破壊が早まってしまいます。

44-2200分解_05
44-2200分解_06

ダイアフラムです。同心円状に段がつけてあります。単純な平板薄膜よりも変形しやすくなるので精度は高くなり、寿命も長くなります。実は44-2300と共通の部品です。

44-2200分解_07

背圧弁とステムの向きが逆なので、今はダイアフラムに当たる先端部分だけが見えています。
左の大きな穴は出口側のポートにつながっています。
【151】シートリテーナーを外してあげるとステムが取り出せます。

44-2200分解_08
44-2200分解_09

シートリテーナーを外しました。【156】シートが見えます。

44-2200分解_10

【152】ステムを取り出しました。【154】小スプリングはハンドルフリー時にステムをシートに押し付ける役目です。
【155】と【153】はフリクションスリーブと言って、ステムがぐらつくのを防ぐと同時に、ある程度の抵抗をかけてステムが予期しない振動を起こすのを防ぎます。

44-2200は弊社ホームページ上の「減圧弁の動作原理」で模式図と実際の減圧弁の対応図に出てきているモデルです。
よろしければ今回の写真と見比べてみてください。

減圧弁の動作原理を確認する

編集後記

今回のメールマガジンはいかがでしたか。 

今年一年間テクメイション通信をお読みいただき、誠にありがとうございました。
来年も一層皆様のお役に立てる情報をお届けできるよう努めてまいります。
どうぞ良いお年をお迎えください。

次回もよろしくお願いいたします。

発行元:株式会社テクメイション 東日本営業1グループ
〒104-0041 東京都中央区新富1-6-7
TEL:03-5566-6551 FAX:03-5566-6556
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